リーマンブラザーズ

アメリカで、リーマンブラザーズという会社がつぶれたようです。

この会社がつぶれると、どう困ったことになるのか僕には
さっぱり分かりませんが、とにかく、いろんな人があわてているようです。

この会社は証券会社のようですが、
証券会社の破綻と聞けば、
忘れられない思い出深い人がいるのです。

昔、電話工事をしていたころ、客先の担当者が元は山〇證券の社員で、
〇一解体と同時にエリートコースも消えたという過去を持つ人でした。

まあ、しかし、そこは元山1、
次に就職したその会社も金融関係です。

さぞかしバリバリの証券マンと思うでしょう。

ところが、その人は週末、僕らが作業している間に抜け出して
ひとりでカラオケに行ってしまうのです。

オフィスの電話工事は週末に作業をやるのが一般的です。
その人は担当者なので、僕らの作業に立ち会って休日出勤で
オフィスにいなければならないのですが、ずっと立ち会っていても
ヒマなだけで、とても退屈するのです。

こっちは作業が終わりに近づいたころ彼に電話して呼び戻すのです。

戻ってきた彼は酒臭い息をしています。当然です。

そして、「もう俺ここ辞めるつもりでいるんですよ、
仕事きついんだよねえ。」と、愚痴漏らしたりするのです。

そのＩさんが会社を辞めたのはそれから数ヵ月後でした。

さらにその数ヵ月後、仕事の後輩が自転車で夜の都内某所を
走っていると、工事現場でヘルメットかぶって赤く光る棒を
振っているＩさんを見かけたのです。

とても愉快な人です。
すばらしい人生だと思います。

Ｉさんを知って以来、僕の中で証券、金融関係に勤める人々というのは
お気楽で、人生を楽しんで、会社なんかつぶれても辞めても
どうってことないと考えている人々のことだと認識しました。

もっと早く知っていれば、僕も大学時代就職活動で
証券会社を受けたのに、と後悔したものです。

あ、僕はなんと、就職活動して一般の会社員を
やったことがあるんですよ！すごいでしょう！

１年も持ちませんでした。

でも、あのまま会社員だったらオーストラリアの
永住権は取れませんでしたからね、職種的に。
何がどう転ぶか分からんものです。

まあまあ、ところで、そのＩさんのことを知っているので、
どうしてみんなリーマンブラザーズがつぶれてあわてているのか、
僕にはまったく理解できません。

会社がつぶれれば、次の日から休みになるからいいじゃないですか。

遊びに行ったり、昼まで寝ていたり、ＤＶＤ借りてきて
一日中見たり、色々好きなことができると思います。