九州男児

飲みに行くといろんな人と話す機会がありますが、
若ければ下は大学生ぐらいの若者もその中に混じっているのです。

もしかするとその昔、上京を選ばずに地元に進学していれば
僕は福岡で大学生活を送っていたはずです。
地元の大学生と話すというのは、そのもう一方の可能性を
垣間見るようで多少は興味深いことです。

ところで話してみると、向上心の高いのは圧倒的に女子学生の方なのです。

男は大抵「えへへへへー」という感じです。

そして、九州の女子学生は男子学生についてブースカ
文句をたれているのです。

まあ、どこの地方に行ってもそんなもんでしょうがこの土地は
それが特に顕著と言えるでしょう。

九州男児というものはですね、

怠け者で、ボーっとしていて、好きなことしかやろうとせず、
そのくせ意外とせこいような人種のことをいうのです。

その定義に当てはめれば、僕も立派な九州男児といえるでしょう。

これを読む人たちだけでも、正しい九州男児の姿というものを
覚えていただければ幸いです。

断じて、断じて男気があって酒に強くて気風が良いなどと思わないで
ください、そんなこと思われると少なくとも僕が迷惑します。

非常に、非常に迷惑するのです。

特に酒。

そんなもん単にこんなところで生まれ育ったからって
飲めるようになるかっつーの。

亭主関白だというのも、怠け者で家のことは何もしないので
仕方なく女性のほうが家事全般をやる羽目になるというだけのことです。

男はたいがいへらへら笑ってぼけーっとしています。
好きなことをやるときだけ元気になるのです。

男がぼけーっとしているので女性がしっかりしないと
社会が成り立たないのです。

だけど、２０年近くたっても大して変わっていないので安心しました。

ここにはやっぱり僕の同類が多いようです。