高等遊民

最近遊び呆けているばかりでお前は本当にけしからんと
お考えの御仁がいらっしゃるでしょうが、

このブログを読んでいたら本当にそういう印象を受けると思いますが、

でも、そういう人は僕の日常生活に密着したわけでもなければ、
ブログを書いていない、酒飲んでない時間に僕が何をしているかご存じないでしょう。

いや、ここだけの話。

図星なんです、本当にたいしたことは何もしていないんです。

谷崎を読みながらデイトレです。

夜になったら街に繰り出してカフェで音楽談義やらなにやらするか、
飲んで大騒ぎです。

昭和の初めの頃までは高等遊民と呼ばれた身分も、
今ではニートなどと呼ばれてしまうのです。

しかし高等遊民であるからにはなにやら人の世には
役に立たないウンチクを色々知っている必要がありそうです。

なにやら学問に勤しまねばなりますまい。

文学とか、歴史とか、経済とか、法律とか、そして政治とか、

これら文系の科目はすべて人間相手の、人間の思考の範疇から出ない科目です。

どこまで行っても所詮人間止まりで、
論理に必ず主観や感情を挟み込むので
正しい解答や方法なんて永遠にありません。

要は人の世の決まりごとなんて最終的には好き嫌いで
決まるだろうと言うことです。

人類と人間社会が大嫌いな僕としてはどうして大学で
文系なんかに進んだだろうと不思議に思っています。

まあ、法を知っておけば便利だとは思いますが、それは
学問というよりはツールとして身につけるべきものの範囲です。

それに比べると、理系の科目は人間の主観なんか挟み込む余地がないのがいいところです。

直径3mmの銅線に100アンペアの電流が流れたらいいなあ、流れるだろう、
と思っても無理です。焼き切れます。

自然科学の分野では人間なんか現象のひとつでしかありません。
「真理」は科学の中にこそあるものだと思います。

政治なんか勉強するより天体物理とか勉強したほうがよっぽど面白そうです。

そうそう、浪人の頃、外科医を目指していた
友達は、すごく素直そうな顔をして、
「早く切りてえ！！」
と口癖のように言ってました。

僕は理系の人間だけは怒らせちゃいけないと思います。
人を大量に殺す方法をいくらでも知ってるはずです。