ジョン

ところで、昨日のケビンの話ですが、

ジョンはもう１１年も首相をやったので、
「もうそろそろ交代してもいいだろう」
という有権者心理が大いに働いたようです。

つまり、「飽きた」ということです。

非常に消極的な政権交代理由で、すばらしいと思います。

もともと、ジョンは非常にラッキーな人で、
以前政権維持が極めて困難になったときも
９．１１が神風のごとく起きて、保守層の
心に火がついて大逆転勝利したこともあるのです。

ジョンは歴代のオーストラリア首相の中でも
経済成長などを評価されて優秀とされていますが、
確かに悪賢い奴ですが、言われている評価の
半分以上はただ単に運がよかっただけだと思っています。

何もしなくても、鉄やらボーキサイトやら掘り出したら、
中国やインドが勝手に買って行っただけだし、
ジョージがアメリカ大統領だったおかげで値段が
吊り上っただけです。

ジョンは再選できずに一見運が尽きたように見えますが、
これから始まるであろう世界同時バブル崩壊の尻拭いを
しなくて済むと考えれば、やっぱりとてもラッキーな人だと思います。

そういう意味では、ケビンは大変かもしれません。

ところで、もしも僕がオーストラリアの有権者だったら、
ジョンの側にもケビンの側にも投票したくありません。
ピーターのところもいやです。

もしも、自信なさげなよれよれのおじさんとかが
立候補していたら、その人に入れますが、
政治家になりたい人の中にはそんな人いません。

だから、僕はいまだかつて本当に投票したい
立候補者に出会ったことがないのです。