秩父の山奥

昔から世話になっている車屋さんが多摩地区から
秩父の山奥に移転してしまうのです。

移転に伴って、２人いたメカニックが辞めてしまいました。

そりゃそうだろ、多摩は腐っても東京都、首都圏です。

対する秩父は、地方どころか山奥です。

ドクター秩父山の世界です。

もともと、社長は点でしかものを見ることができない性質の人で、
しかも思い込んだら自分の道なので、もうどうにも止まりません。

Ｎ氏をはじめ、なじみの客はみんなブーイングです。

バイトレベルですが、メカの経験がある僕は手伝いに借り出され
そうなのですが、いかんせん秩父は遠すぎます。

日本なのに、関東なのに、何も無さ過ぎます。

何も無い環境はオーストラリアで間に合ってます。

オーストラリアには人工物はいらないけど、
日本には何でもある環境を求めるのです。

もうね、社長はメカが辞めてもぜんぜん平気な顔してるからね。
しかも、引越しの手伝いを呼べばいいのに一人でやるとか言って
いつまでたっても移転が終わらないのです。

長い付き合いだと
「あーまただよ」
って感じですが、この店、当然赤字だらけです。

東京の家賃は高すぎて秩父の山奥に移転しました。

やはりですね、企業というものは利益を出さないと、
どこにしわ寄せが来るって、従業員もそうだけど、
結局客に来るのですな。

とはいえ、僕のようなやつは自分の車があれば
乗っていって工具だけ借りて勝手にいじっちゃうからいいんだけど。